トマトが赤くなると医者が青くなる!?
2015/09/10
ヨーロッパでは、『トマトが赤くなると、医者が青くなる』と言われています。
実は、トマトはそんなことわざができるくらい栄養が大変豊かな野菜です。
水分が多く、調理にも、サラダやジュースにもできるので、暑くて食欲が減退しがちな夏場に最高の野菜です。
さらに、100gあたり19kcalと低カロリーでヘルシーなのも魅力です。
● リコピンの抗酸化作用!
近年、トマトに含まれる栄養素の中でも、『リコピン』が大きな注目を集めています。
リコピンとは、トマトに含まれる赤い色素のことで、ニンジンやカボチャに多く含まれる黄色の色素ベータカロチンと同じ仲間です。
近年、このリコピンに強い抗酸化作用があることが判ってきて、注目を集めるようになりました。
抗酸化作用は、生活習慣病の予防や老化抑制に効果的で、リコピンの抗酸化作用はビタミンEの100倍、ベータカロチンの2倍ということが明らかにされています。
リコピンは、特に細胞のガン化を防ぐ役割を持つ遺伝子を活性化する機能があると考えられています。
実際にガンを患った人の血中リコピン濃度は、正常な人と比べると低いことが様々なガンの研究で明らかにされてきています。
また、動脈硬化を引き起こすLDLコレステロールの酸化を抑制するので、動脈硬化症の予防効果もあると考えられています。
美白効果も期待できます。
リコピンは紫外線を浴びると肌の表面に発生する活性酸素をとりのぞいて、メラニンの生成を促す物質の発生を抑制するからです。
大変注目の栄養素『リコピン』ですが、生で食べるよりも煮たトマト、さらに油で炒めたトマトのほうが、リコピンの吸収が良くなります。
これは、加熱することでトマトの細胞からリコピンが出やすくなるためで、さらにはベータカロチンと同様に、油に溶け出しやすい性質があるからです。
また、リコピンは赤い色素ですから、トマトが赤くなればなるほど増えます。
完熟前に収穫されたトマトでも、赤くなるまで待てば、リコピンを増やすことができますから、冷蔵庫には入れずに、常温で完全に赤くなるのを待ってから食べるようにすると良いですね。
☆ トマトを美味しく食べるレシピ ☆
(クリックすると、レシピにリンクします♪)
・トマト入りハッシュドビーフ(キューピー3分クッキングさん)
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