寒さと血圧のお話
2017/12/05
血圧が高い人にとって寒い冬は少し注意が必要な季節です。

寒くなると体温を逃がさないように血管が収縮するため血圧が上がりやすくなります。
その他、運動不足や忘年会・新年会など飲酒の機会が増えることも、血圧をあげる要因になります。

高血圧は自覚症状があまりないため放置されることも多く、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことのある怖い病気です。
今回はそんな高血圧と寒い季節を過ごす注意点についてお話したいと思います。
寒さが血圧に与える影響
・寒い屋外に出た時や暖かい部屋からトイレなどへ移動した時
・熱いお風呂に入った時
・夜間トイレに起きた時や早朝起きた時
また、冬は運動不足になりがちですが、運動が不足することで、体重が増えることも血圧を上げる要因となります。
その他、飲酒の機会も増え、飲み過ぎると血管が収縮し血圧が上ります。特に二次会などはしご酒を行うと深酒に冬の冷気も加わり大変危険です。

●温度の急激な変化を避ける
・室内のみでなくトイレや脱衣所も暖める工夫をする。
・夜間トイレにおきる時は靴下や上着を着用するなどの防寒対策をしたり、布団から飛び起きたりしない。
・お風呂は40℃以下のぬるめのお湯にゆっくりつかる。
・屋外に出るときはしっかり防寒対策をし、寒い時の急な運動も危険なため、朝通勤時などの駆け込み乗車は避ける。

●生活習慣を見直し、適度な運動を心がけよう。
・脂質を控え、過剰なカロリー摂取を控える。腹八分目を心がける。
・塩分は1日10g以下とし、(理想は7g以下)調理や食事方法を工夫する。
・カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので積極的に摂取する。

・日本酒1合、ビール500ml、ワイン200ml程度が適量。女性はその半量。
・喫煙には血管を収縮させ血圧を上げる作用があるため、できる限り早い禁煙を心がける。
・6時間以上の睡眠を心がけ、睡眠時無呼吸症候群のある人は高血圧を合併しやすいため、きちんと治療をうけましょう。
・ウォーキングなどの有酸素運動が効果的。1日20分以上(数回にわけて行ってもよい)毎日続ける。
高血圧の治療の目的は、血圧を下げることそのものでなく、その先にある脳卒中や心疾患を防ぐことにあります。
日常生活の改善を心がけ、高血圧の予防につとめながら寒い冬を乗り切りましょう。
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