『タマネギ』で血液サラサラに!
● タマネギの旬
10~12月:春に植えつけたもの
3~ 5月:秋に植えつけたもの
品種や収穫の時期によって“旬”が異なり、全国で栽培され、輸入も多いため、ほぼ1年中手に入る野菜のひとつです。
秋播きと春播きとあり、やわらかいうちに収穫された秋播きのものが「新タマネギ」と言われているんです。
● タマネギの選び方
保存もしやすく料理の下味を整える上でとても重宝するタマネギですが、包丁で開いた時に痛んでいた・・・なんてことも少なくありません。
そんなはずれを引かないための、新鮮なタマネギの選び方から確認していきましょう!
1.玉ねぎのお尻から見分けよう!
まず、お尻を見ましょう。お尻の芯が細いものほど、食べられる部分が多いものです。また、ちょっと押してみて固めのものなら新鮮な証拠でもあります。
2.芽や根が出ているものは避けよう!
芽や根が出ていると、栄養素がその成長に使われてしまっているので、味が落ちます。
3.外見が乾燥しているものを選ぼう!
外側の皮が茶色に乾燥していて、かつツヤツヤなものを。
4.頭を押して固ければなお良い
タマネギは頭の部分から痛んでくるので、この部分に適度な固さが残っていれば新鮮な証拠です。
5.重く、球形に近いものを
大抵の野菜選びに共通することですが、同サイズのものを比べて重いものの方が味が良く新鮮な場合が多いです。また、楕円形のものよりも球に近い形のものを選びましょう。
● タマネギの甘みとうまみの引き出し方
生で食べると辛いタマネギですが、火を通すことでとても甘くなりますよね。
実は、タマネギにはイチゴと同じくらいの甘み成分が含まれていることをご存知でしたか?
生のタマネギにこの甘みが感じられない理由は、辛み成分も多く含んでいるためなんです。
炒めることによって、辛み成分が分解するので、甘みを感じられるようになります。
タマネギは炒めるほどに、甘みが強くなります。
これは、炒めるうちにタマネギの水分などが蒸発し、甘みが濃縮されて強く感じるようになったからです。
つまり、炒めることで甘み成分が強くなるわけではなくて、もともと持っていた甘みが濃くなるという仕組みです。
洋食ではよく炒めたタマネギを日本料理のダシのように使いますが、タマネギのうまみも、甘み同様炒めることで濃縮されます。
● 血液サラサラ効果
『ドロドロ血液』という言葉を聞いたことがあると思います。
これは、血液中の水分が不足したり、コレステロールや糖が増えて、血液が流れにくくなってしまうことを言います。
ドロドロ血液は、高血圧・動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞など、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
実は、タマネギの辛み成分には血液をサラサラにする効果があると言われています。
タマネギを切ったときに涙が流れてしまいますが、目を刺激しているあの成分が血液サラサラ効果を持っているんです。
オニオンスライスなど、生でタマネギを食べるときには水にさらして辛みや刺激臭を取り除きますが、実は水にさらしたタマネギには血液サラサラ効果がないんです。
血液サラサラ効果の元になる辛み成分は水に溶けやすく、ちょっと水洗いしただけでも流れ出てしまいます。
つまり、食べやすくすると、タマネギの血液サラサラ効果は失われることになるんです。
● 血液サラサラ効果の食べ方
水がだめなら、加熱したらどうなるのか…
実は、切ってからすぐに加熱しては血液サラサラ効果は得られなくなってしまいます。
タマネギの辛み成分は、切って酵素を働かせることで生成されていますが、せっかく酵素が働いても、加熱することによって酵素の働きがストップしてしまうのです。
血液サラサラ効果を高めるには、切ってからしばらく置いておき、酵素をできるだけ働かせるようにするのが効果的です。
同じ加熱をするにしても、切ってからすぐに加熱した場合には血液サラサラ効果を得られませんが、切ってから15分おいて炒めたタマネギでは効果が得られることが分かっています。
これは、15分間に酵素がしっかり働き、辛み成分を作ってくれたためです。
また血液サラサラ効果は、切ってから24時間たっても変わりません。
辛さを我慢して食べなくても、切ってから15分以上おき、加熱して食べれば血液サラサラ効果が得られます。
ただし、前述のとおり、水にさらしたり、水洗いすると効果は失われてしまいますので、注意してください。
● おいしく食べるおススメレシピ(リンクをクリック(タップ)するとサイトが開きます)
・超簡単!とりもも肉のとろとろ玉ねぎ煮
・タマネギのバター焼き
・玉ねぎ丸ごとスープ
・ひき肉とタマネギのトマトパスタ
・タマネギ氷
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