むし歯はどこからやってくる?
2016/04/22
歯とお口の病気と聞いて、まず思い浮かべるのは『むし歯』だと思います。
では、むし歯の原因をご存知でしょうか?
むし歯は、ミュータンス菌などの細菌が引き起こす病気です。
細菌は餌となる糖質を分解して酸を出しますが、この酸が歯を溶かすことによって起こるのがむし歯です。
つまり、むし歯は風邪などと同じように細菌を原因とする病気ということです。
ところで、赤ちゃんに初めて生えた歯がむし歯で生えてきた…なんて話は聞いたことがありませんよね。
そうです。実は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因となる細菌は存在していません。
先ほど風邪と同じように…と説明しましたが、成長と共にどこかから細菌をもらってきてしまうのです。
その最大の原因は、どこの誰だと思いますか?
実は…一緒に暮らしている『ご家族』の場合がほとんどです。
ですから、親御さんやおじいちゃん・おばあちゃん、ご家族みんなで感染に気をつけることが、最初の予防と言えるでしょう。
だからと言って、お子さんとのスキンシップのすべてを遮断してしまうのは、それはそれでまた問題だと思います。
ですから、まずは周りにいる大人たちが、歯とお口のケアに取り組むことです。
お母さんだけでなく、お父さんはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんも歯科医院でプロケア(歯科健診)を受けましょう!
最も感染リスクが高い時期は、乳歯の奥歯が生えてくる1歳半~3歳ぐらいの間です。
『感染の窓』という言葉があるぐらい、感染リスクが高い時期ですから、この時期の家族内感染にとにかく気をつけることです。
また、お子さんの成長と共にむし歯リスクも高くなっていきますので、親御さんが気をつけてチェックしていくことも大切です。
そして、定期的に、歯科医院で歯科健診を受診してください。
ミュータンス菌の感染時期が遅ければ遅いほど、お子さんのむし歯予防につながります。
ご家族皆さんで、家族内感染の予防に努めましょう!
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