フッ素でむし歯予防!
2016/12/24
「フッ素がむし歯予防に効果的」というお話を耳にしたことがあるという方がほとんどだと思います。
この「フッ素のむし歯予防効果」は本当の話です。
◆ なぜフッ素がむし歯予防に?
むし歯には次の3つの原因があると言われます。
1)歯質(歯の質)
2)細菌(むし歯菌)
3)糖分(甘い食べ物)
むし歯を予防するためには、3つの原因のそれぞれに働きかけることが大切です。
フッ素は、細菌(むし歯菌)の活動を抑えます。
さらに、歯の表面から取り込まれていくことで、酸に溶けにくい強い歯にします。
そして、歯の表面から溶け出したカルシウムなどを元に戻す『再石灰化』を促進する働きがあります。
生えたての歯の表面は粗く凸凹しているため汚れが付きやすく、また酸に対しても十分な抵抗力がありませんから、生えてきたばかりの歯は、むし歯になりやすい状態にあります。
一方で、表面が凸凹しているから、フッ素が取り込まれやすいという
側面もあります。
ですから、歯が生えたばかり、生え変わっている段階のむし歯予防で、積極的に活用したいものなのです。
◆ フッ素の利用法
フッ素を上手に利用するために、具体的には次の3つの方法が考えられます。
1)歯科医院でのフッ素塗布
高い濃度のフッ素溶液を、歯に直接塗ります。
この処置は、歯科医師、または歯科衛生士が担当します。
2)フッ素入り歯みがき剤
フッ素入りの歯みがき剤を使って、歯をみがきます。
日ごろのホームケアで、積極的に取り入れることができる方法です。
3)フッ化物洗口
低い濃度のフッ素でブクブクうがいをします。
幼稚園や学校などで行われています。
フッ素はお子さんのむし歯予防にとても効果的です。
定期的な歯科健診と共に、上手に活用していきましょう!
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