壮年期のデンタルケア
今回は、40代~50代のいわゆる壮年期のデンタルケアについてお話します。
この時期は、むし歯も歯周病も重症化して喪失歯(歯を失うこと)が増える時期です。
このようなお話を見れば、「歯が悪くなることは年齢のせい」と思われるかもしれません。
しかしながら、実際のところは、歯そのものが加齢によって大きく悪くなることはありません。
厚生労働省が実施している「歯科疾患実態調査」によると、8020達成者(80歳で20本以上の歯を維持している人の割合)は38.3%と分かっています。
(データの出典:厚生労働省のHP)
これは、80歳になっても約40%の人は、歯を健康に保てているということです。
一方で、毎日の歯みがきなど、ケアが不十分であれば、むし歯や歯周病のリスクは高くなります。
特に気をつけたいのは「歯周病」です。
40代以降に歯を失う原因は、むし歯以上に歯周病が多いのです。
前述の 歯科疾患実態調査によると、35~44歳では約80%近くの人に歯周病の所見が認められ、また年齢を重ねるとともに、より重度の人の割合が増加していることが分かっています。
歯周病は老化現象ではありません。「歯肉(歯ぐき)の病気」で、日ごろから適切なケアをしていくことで予防することができます。
適切なケアとは…
1)毎日の歯みがき
2)歯科医院での定期的なチェックとクリーニング(定期健診)
この2つが必要です。
壮年期以降は、若いとき以上にていねいに歯と歯肉(歯ぐき)のお手入れが必要になります。
毎日の歯みがきを徹底しながら、歯科医院で定期健診を受けることを習慣にしましょう!
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