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『指しゃぶり』に気をつけて!

   

お子さんの歯並びを悪くする原因のひとつに、『指しゃぶり』があります。

お子さんの歯並びに関心のある親御さんも多いとは思いますが、意外に知られていない悪癖です。
● なぜ『指しゃぶり』が歯並びを悪くするの?
① 指で上あごを前に押し出すから
指しゃぶりで最も問題が大きいのは『親指吸引』と言われています。
この場合、上あごと上の前歯が前に押し続けられる結果、あごや歯が前方に突き出る『上顎前突』になってしまいます。
② 上くちびるがめくれあがる
指しゃぶりをする子は、鼻づまりがなくてもいつも口をぽかんと開ける傾向があります。
その結果、口呼吸を習慣化してしまい、上くちびるがしまりなくめくれあがってしまうのです。
③ あごが狭くなる
指を吸引していると、あごの側面が常に圧迫されるため、あごの横方向への発達が阻害されます
そのため、きれいな馬蹄形にならずV字型のあごになってしまうのです。
④ 上下の歯にすき間ができる
しゃぶっている指の影響で、上の前歯が前に押し出され、下の前歯が内側に引っ込みます。そのため、かんだ時に奥歯はしっかりかみ合っているが、前歯は上の歯と下の歯の間に指の厚さ分のすき間ができる『開咬』という状態になってしまいます。
⑤ 舌癖が始まる
上下の前歯の間にすき間ができると、食べ物を飲み込む時に前歯の間に舌を押し付け、はさむ癖が出てきます。
その結果、サ行・タ行・ナ行・ラ行などが舌足らずとなり、発音が不明瞭になります。
● 指しゃぶりを楽しく卒業しよう!
ここまで“あごの形をゆがめる癖”のお話を読んで、「指しゃぶりなんて早くやめさせなくちゃ!」と焦る人もいらっしゃると思います。

しかしながら、2歳ごろまでの指しゃぶりは生理的なもので、そのままさせておいても問題ありません。
3歳を過ぎれば乳歯の歯並びに多少の影響がでますが、4歳になるまでにやめさせれば永久歯への影響はほとんどないと言われています。
つまり、指しゃぶりは「4歳の誕生日までに卒業」が目安です。
では、どうすれば指しゃぶりをやめさせることができるでしょうか?
それは、「ボンヤリした時間」「ヒマな時間」を作らないことです。
・外で思いっきり遊ばせること
・家ではたくさんの手遊びや家事のお手伝い
・寝るときには手をつないで添い寝


お母さんには大変なことだと思いますが、3ヶ月間頑張ってみてください!!
きっと楽しい気持ちで指しゃぶりを卒業できることでしょう。

 - 歯並びのお話

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