親知らずは抜いたほうがいい?
2018/07/17
口の中の一番奥に生えてくる歯を「親知らず」といいます。
20歳前後に生えてくる歯で、昔の人たちは平均寿命が40歳前後と今よりも若く、子どもの親知らずが生えてくる前に亡くなることも多かったことからこの名前がついたとされています。
生えてくる場合と、生えてこない場合がありますが、親知らずは歯列の一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくくきれいにみがくことが難しい歯でもあります。
まっすぐに生えてきて、日ごろから丁寧なブラッシングを心がけている場合はそのままでも良いと言えます。
一方で、横向きに生えていることでブラッシングがしにくい場合には、手前の歯と歯の間に食べカスなどの汚れがたまりやすくなり、むし歯や歯周病の原因となることも多いものです。
親知らずがむし歯になった場合、一番奥にあるため治療器具が届きにくく、その後のメンテナンスも難しいため治療しても再発するケースが多くあります。
そのため、周囲の歯を守り歯周病を予防する意味でも、抜歯を選択するケースが多くなります。
親知らずを抜く場合で考えれば、年齢が若ければ若いほど、抜いた後の骨の回復が良いなどのメリットもあります。
親知らずは、必要ないから抜歯するということではありません。
上下にまっすぐに生えてきているか(かみ合わせができているか)、きちんとケアが行き届いているかなど、お口全体のバランスを診て、総合的に判断することになります。
特に、上下に真っすぐ生えてきている方は必ずしも抜歯という選択ではありませんので、きちんと歯をみがいて、むし歯や歯周病に気をつけましょう。
関連記事
-
-
噛む習慣を考え直そう!
ガムを噛む人が減っているそうです。 全日本菓子協会の調べによると、少子化が進み、 …
-
-
むし歯の原因は生活習慣に?
「歯をみがいているのに、むし歯になってしまう・・・」 そんな方におすすめしたいの …
-
-
歯間ブラシのススメ
歯間ブラシやデンタルフロスなど、歯と歯の間をきれいにするグッズにも様々なタイプの …
-
-
家族みんなで、「かかりつけ歯医者」へ行こう!!
みなさん、歯医者はどのような時にかかっていますか? ◆痛みのある時だけ診てもらい …
-
-
今日から目指そう「8020」!
生涯自分の歯で食べたいという思いは誰もがお持ちでしょう。 平成元年に厚生省(当時 …
-
-
むし歯になりにくい食べ方とは?
むし歯は細菌による「感染症」であるのと同時に、糖尿病や高血圧などと同じ「生活習慣 …
-
-
全身に影響を及ぼす歯周病!
成人の約80%が歯周病にかかっているともいわれます。 歯周病は歯や歯ぐきの病気だ …
-
-
口内炎のお話
口内炎で悩まされた経験は、どなたにもあると思います。 食事中に誤って口の中を噛ん …
-
-
入れ歯のお手入れ、お忘れなく!
毎日歯みがきをするように、入れ歯も日々お手入れが必要です。 むし歯の原因となるプ …
-
かみ合わせは定期的にチェック
「かみ合わせ」と聞くと、「歯並びの治療」とか、「矯正の話かな」と思われる方が多い …
- PREV
- 噛む習慣を見直そう!
- NEXT
- 『夏バテ対策』に良い食べ物と栄養