全身に影響を及ぼす歯周病!
2018/05/15
成人の約80%が歯周病にかかっているともいわれます。
歯周病は歯や歯ぐきの病気だと思われている方が多いのではないでしょうか。
しかし実際は、歯や歯ぐきに限らず、歯周病は身体へさまざまな影響を及ぼすと言われています。
歯周病とは?
歯周病は歯のまわりの組織である歯ぐき(歯肉)、歯槽骨(しそうこつ)などの病気で、細菌によって引きおこされる感染症です。
お口の中に細菌が定着すると、炎症が起こり、歯ぐきが赤くなったり、腫れたりします。
この炎症が継続して起こると、歯の周りの組織(歯周組織)が破壊され、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病と全身疾患
歯周病とは細菌による感染症です。
原因である歯周病菌は、血液にのって、口から全身に運ばれたり、気管から肺へと侵入したりします。
最近の研究では、糖尿病・脳卒中・心疾患・心筋梗塞・肺炎などと歯周病との深い関係性が報告されています。
例えば、糖尿病によって血糖コントロールが悪くなると、歯周病が悪化します。
逆に、歯周病が改善するとインスリンが働きやすい状態になり、血糖コントロールが改善すると言われています。
歯周病check!
下記の症状が一つでも該当する場合、すでに歯周病にかかっている可能性があります。 歯科医院に早めにご来院ください!
- 歯肉(歯ぐき)が赤く腫れている
- 歯を磨くと出血する
- 歯肉(歯ぐき)を押さえると血や膿がでる
- ときどき歯ぐきが腫れ、痛みを感じる
- 歯がぐらぐら動く
- 歯と歯の間に食べ物が挟まる
- 口臭があると言われたことがある
- 固いものが噛みにくい
歯周病を予防するために
全身にも影響を及ぼす歯周病ですが、歯周病の予防には、毎日の歯みがきを徹底することと、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大事です。
また喫煙、ストレス、食生活や生活習慣の乱れなどが歯周病を引き起こす危険要素と言われています。
リラックスしてストレスをためないこと、栄養バランスの取れた食事をゆっくりとよく噛んで楽しむことなども毎日の生活の中で大切にしましょう。
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