歯みがきのキホン
今回は、具体的な『歯のみがき方』のお話をしましょう。
むし歯など、歯に起こるトラブルの原因のほとんどは『歯垢』(プラーク)です。
言い換えると、歯垢(プラーク)をしっかりコントロールできれば、むし歯などのトラブルを予防することができます。
TVCMなどでも『プラークコントロール』という言葉がよく使われていますが、その基本は『日頃の歯みがき』です。
あなたに合った歯のみがき方をマスターして、歯科医院で行う定期的なクリーニングを上手に活用しながら、歯のトラブルを予防しましょう!
● 歯ブラシの持ち方
歯のみがき方で、意外に大事なことが、
歯ブラシの持ち方
です。
あなたは、どんな風に歯ブラシを持っていますか?
多くの方が「わしづかみ」スタイルで握りがちです。
ところが、わしづかみスタイルは、みがく力が強くなりやすく、歯ブラシの動きも大きくなりがちです。
みがく力が強いと歯ぐきを傷つけます。
歯ブラシの動きが大きいと、歯垢(プラーク)をきちんと落とせません。
なので、「わしづかみ」は避けましょう!
今日から歯ブラシは、『ペンを持つように』持ってください!
それほど力を入れてみがかなくても、歯に着いた汚れはきれいに落とせます。
力を入れずに、やさしくみがいてくださいね。
● 歯のみがき方
歯のみがき方にも、基本的な型があります。
今回は、オススメのみがき方を2つ紹介します!
◆ バス法
歯に対して45度の角度、つまり斜めに歯ブラシを当ててみがく方法です。
歯と歯ぐきの間をみがくのに適した方法で、むし歯の原因となるプラークが繁殖しやすい部分をみがきやすい方法です。
◆ スクラッピング法
歯に対して歯ブラシの全面を直角に当てて、小刻みに振動させながらみがく方法です。
力を入れすぎず、毛先を立たせてみがくようにしましょう。
では、「バス法」と「スクラッピング法」のどちらがいいの?と思われたかも知れませんね。
歯をみがく目的は、「汚れを落とすこと」です。
お1人お1人の歯の状態やあごの大きさは異なります。
お1人お1人にみがき方のクセがあります。
ですから、どちらの方法が良いとは一概に言い切れないのです。
より効果的にみがくには、お1人お1人ごとに合ったみがき方のコツがあり、これらの基本形を駆使して、汚れをきちんと落とせることが最も大切なことです。
歯のみがき方や気をつけてみがくポイントは、定期的なクリーニングの時にも私たちからアドバイスさせていただきます。
一緒に、プラークコントロールをしていきましょう!
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