歯年齢と歯の寿命
2018/04/17
「歯年齢」という言葉をご存知でしょうか?
歯にも年齢があり、寿命があります。
例えば、むし歯がなく咀嚼する力もしっかりとある歯は、年齢でいえば20代。
神経を抜いてかぶせ物をした状態の歯は、歯年齢でいえば60代。
むし歯ができて歯を削り、治療のために神経を抜くことを繰り返していくにつれ、歯も年齢を重ねていきます。
臓器と同じように歯も老朽化していきますが、むし歯治療で神経を抜いた歯は、健康な歯よりも水分量が少なく、老朽化のスピードは速くなります。
力強く噛むだけで歯が割れてしまうこともあります。
調査によると、男性も女性も40代半ばにさしかかった頃から、歯が抜ける(歯を失う)ケースが多く、50代、60代と年齢を重ねるにつれ、失う歯の本数は増えます。
歯の寿命は60年くらいといわれており、永久歯に生えかわってから60年と考えると、人の年齢でいえば70歳前後。
「80歳で20本の歯を残そう」という8020運動はよく知られていますが、日本では80歳の時点で残っている歯の本数は平均10本未満です。
神経のある歯を1本でも多く残すことが歯の延命には効果的で、毎日の歯みがきは歯の延命に重要な役割を果たしています。
セルフケアとともに、定期健診など歯科でのプロケアも重要で、お家では取れない汚れを取り、むし歯や歯周病への予防を行いましょう。
また、むし歯や歯周病、思わぬ外傷で歯にダメージを受けた場合はそのままにせず、早めに歯科医師にご相談ください。
治療途中でそのままになっている歯があれば、その歯が治療途中で状態をとどめていることはありません。必ず状態は悪くなり、痛みが出たり、歯として機能することができなくなります。途中でやめてしまったしな…と気負わず、ご来院をお待ちしております。
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