学校検診はどんな検査をしていますか?
2016/05/21
新学期が始まると、お子さんたちの歯とお口の健康状態をチェックする『学校歯科検診』が実施されます。
歯科検診だけでなく、内科検診、眼科検診なども行われる学校検診では、お子さんたちの健やかな成長を見守ると共に、病気の早期発見と早期治療に役立ててもらうことが主な目的です。
ところで、「今の学校歯科検診はどんなことをしているの?」と疑問に思ったことがある保護者の方も少なくないと思います。
学校歯科検診では、主にむし歯の有無をチェックしているというイメージをお持ちの保護者の方も多いことと思いますが、現在の学校歯科検診では、次の3項目をチェックしています。
1)むし歯のチェック
むし歯の有無を診ます。むし歯がある場合には、進行状態をチェックしています。
2)歯肉(歯ぐき)のチェック
歯肉炎・歯周炎の有無を診ます。近年、歯肉炎(歯周病の初期状態)の子どもたちが増えてきたという実態があり、学校検診の検査項目に加わりました。
3)不正咬合のチェック
かみ合わせの状態を診ます。ただし、すべての不正咬合が指摘されるのではなく、将来的に咀嚼(食べ物を噛み砕く)機能を含めたお口の機能に影響するような不正咬合のみが指摘の対象です。
多くの学校では、毎年5月~6月ごろに実施されています。
そろそろお手元に結果は届きましたか?
結果が届いたら、必ず内容を確認してください。
もし指摘がある場合には歯科医院で詳しい検診を受けましょう!
また、学校検診はあくまでもスクリーニング検査(トラブルの可能性をザックリふるい分ける検査方式)で、正確な診断のためには歯科医院できちんと検査をする必要があります。
学校検診で問題があっても、歯科医院で診てもらったら問題ないというケースがあるのは、このような理由からです。
ということは、逆に学校検診では問題ないケースでも歯科医院できちんと診たときにトラブルが発見されるケースもあります。
ですから、定期的に歯科医院で健診を受けていくことが最も理想的なスタイルと言えます。
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