雨が降ると歯が痛む?
2016/06/25
今年も梅雨のシーズンに入りましたが、この時期になると、
「梅雨に入ったら歯が痛くなった…」
「雨が降ると歯が痛む…」
というご相談をいただく機会が増えます。
結論から申し上げると、これはあり得る話です。
その理由として、『気圧の変化』が考えられます。
飛行機の離陸時や標高の高い山へ登った時に、お菓子の袋がパンパンになったり、耳がキーンと痛くなったり…
あなたにもこのような経験はありませんか?
このような現象を引き起こしているのが、気圧の変化です。
耳がキーンと痛くなるのと同じように、歯が痛くなるケースがあるということです。
歯の中には「歯髄腔」という空洞があります。
ここは、普段は外の気圧と等しくなっています。
ところが、飛行機の離陸や登山などで短時間に気圧が下がると、気圧の変化に対応しきれず、低下した外の気圧との差で内側から圧力がかかり、一時的に痛みがでるケースがあります。
このような症状は「気圧性歯痛」や「航空性歯痛」と呼ばれます。
梅雨や台風など、気圧が不安定な気候であれば、歯が痛くなったとしても不思議ではありません。
また、気圧が変化すると血管が拡張され、自律神経が乱れるため、痛みに敏感になります。
梅雨時に頭痛や肩こりなどの不調を強く感じるのと同じ理屈です。
ただ、このような症状がでて激しく痛む場合は、むし歯が原因になっていることがほとんどです。
むし歯がない方やきちんと治療を済ませた方には、ほとんど起こっていません。
ですから、むし歯をきちんと治療すること、そしてむし歯にならないように予防をすることが大切です。
「雨の日に歯が痛む」という方は、早めに歯科医院を受診し、むし歯の有無をチェックしておきましょう!
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