歯間ブラシのススメ
2017/12/21
歯間ブラシやデンタルフロスなど、歯と歯の間をきれいにするグッズにも様々なタイプのものがあります。

これらを毎日のブラッシングと組み合わせて使用することで、虫歯予防効果はグンと高まることが分かってきました。
歯間ブラシの効果
歯科医のブラッシング指導後に3分間歯みがきをした場合と、歯みがきと歯間ブラシ(またはデンタルフロス)を併用した場合の比較データがあります。
前者はプラーク(歯垢)除去率が60%以下だったのに対し、後者はデンタルフロス併用では80%、歯間ブラシ併用では90%ものプラーク除去率がみられたそうです。

歯周病に関するWHO(生活保健機構)の提言でも、歯間部のプラークは歯みがきだけでは除去できない場合が多いとされています。
特に歯周病で歯肉のさがってしまった人には何らかの歯間部清掃用具が必要であると提言されているのです。
歯間ブラシを使用する時の注意点
歯の隙間のサイズや歯茎の炎症の程度によって、使用することで歯や歯ぐきに傷をつけてしまう場合もあります。
また、サイズの合わないブラシを使い続けることで、歯の隙間を大きくしてしまったり、歯を削ってしまったりする場合があります。

またデンタルフロスは基本的には、歯と歯ぐきとの隙間ではなく、歯と歯が重なり合っている部分の汚れをとる道具です。
ただ、どうしても隙間が小さく、歯間ブラシが入らない場合にもデンタルフロスを使用することはあります。

自分の歯の隙間がどの程度なのか分からない場合は、歯科医院で歯科衛生士に相談してみましょう。

歯間ブラシを毎日活用しよう!
歯と歯ぐきの間に隙間がある場合は歯間ブラシを、歯と歯の間を掃除する時や歯と歯茎の間に隙間がそれほどない場合はデンタルフロスの使用が適していると言われています。
歯並びが悪く、歯ブラシが届かないところには小さいブラシのワンタフトがよいでしょう。
これからは、歯みがき+歯間ブラシ(デンタルフロス)が歯の健康をキープする新常識となるかもしれませんね。
関連記事
-
-
10月10日は目の愛護デー
10月10日は『目の愛護デー』ということをご存知ですか? 「10を横向きにして二 …
-
-
自分に合った歯ブラシでみがこう!
毎日何気なく使っている歯ブラシ。 乳歯期用から生えかわり期用、成人用、さらには歯 …
-
-
歯年齢と歯の寿命
「歯年齢」という言葉をご存知でしょうか? 歯にも年齢があり、寿命があります。 例 …
-
ドライマウスに気をつけよう!
ドライマウスをご存知ですか? 『口腔乾燥症』(こうくうかんしょうしょう)と呼ばれ …
-
-
家族みんなで、「かかりつけ歯医者」へ行こう!!
みなさん、歯医者はどのような時にかかっていますか? ◆痛みのある時だけ診てもらい …
-
-
気をつけて!歯ぎしりの怖さ!
歯ぎしりは眠っている間のことなので、なかなか自覚しづらいものです。 歯ぎしりと言 …
-
-
治療を中断するとどうなるの?
突然歯が痛くなり、歯科医院に通い始めたものの、途中で予約の都合が合わなくなったり …
-
-
入れ歯のお手入れ、お忘れなく!
毎日歯みがきをするように、入れ歯も日々お手入れが必要です。 むし歯の原因となるプ …
-
-
「酸蝕症」をご存知ですか?
近ごろ「酸蝕症」の症状を訴える患者さんが増えています。 初めて耳にする方もいらっ …
-
-
口から食べることの重要性
「口からものを食べること」、これは当たり前のことでしょうか? 加齢等の影響による …
- PREV
- 高血圧と食生活のお話
- NEXT
- だ液の働きって?
